ベンツのATF交換は必要か？交換時期と費用をお話しします

ATFの交換って必要なのか？走行距離が多いと交換してはいけないとも聞くし

それに高そう。どうすればいいかわからない

悩みますよね。私も悩んでいます。そして調べました。

この記事を読むと

• ATFの機能
• 交換時期
• 交換費用

の考え方が分かります。それをもとにどうするかを決められたらいいと思います。

いきなり交換費用

エンジンマウントを交換した工場で聞きました。

「ベンツ専用のテスターを使ってオイルの温度を調節しながら交換する必要がある」そうです。

費用はケースによるとのことですが、50000円〜70000円だそうです。

ネットで検索しても同じような金額が多かったです。

交換を考えるなら整備工場で相談するといいです

ATFは交換不要

今日はATFの話！
いわゆるオートマオイルですね。

Mercedes-Benz ベンツ純正 12本 ATF 134 ミッションオイル

交換すべきかどうか

「ATFは交換不要」「ATFを交換すると壊れる」

「6万キロ以上無交換の場合は交換しない方が良い」

はよく言われます。

ですが、無交換推奨のわりには早い段階で不具合がでるとも。

そのうえ、ディーラーでATFの交換をしてくれない、とか
全量交換はしてくれず、部分交換しかしてくれない、とか。
交換したらATが壊れる、とか。

少し前までは、走行距離2万km～3万km毎に交換するのがよいと言われていました。
現場の整備工場やカー用品店などでは、今でもそのようにいわれていることが多いです。

反面、ベンツの取扱説明書(?)なのか、ディーラーではなのかわかりませんが
ATFは無交換となっています。

でも最近は、ベンツに限らず、ATFの交換は基本的に不要とするメーカーや車種が多くなってきています。
とにかくATF交換はよくわかりません。
今回はこのATF交換について
するべきか、　　してはいけないのか
するならどれくらいの走行距離でするのか
等々ケリを付けたいと思います

ATの中で何が起きているのか?

当たり前ですが、ギアがオイルを介して入れ替わって、

速度に対応、調節しています。

オートマチックとはいえ原理は同じなので、

変速機付き自転車のギア部分を想像してください。

変速のたびにチェーンが次のギア、次のギアへと移動していきますよね。

ガチャガチャと金属同士がこすれあっていますよね。

誤解を恐れずに言うと、オイルの中であのようなことが起こっているのです。

特に最近の９速ATや７速ATはギヤの段数が細かく、

私たちの知らないうちにギアチェンジが起こっています。

それも思ってもいないギアに入っていることも多いようです。

たとえば60キロで７速のときもあれば、５速の時もあります。

それは、その時のアクセルを踏む加減や速度に応じて、

必要な(とATが判断した)ギヤを選んでくれているのです。

そして選んだギアになるまでアップダウンをしてくれているのです。

それも、ショックがすごく抑えられているので、変速したかもわからないうちに。

それからわが国、日本という環境は山が多く、シフトチェンジが多くなりがち。

街中では、それこそゴー・ストップの繰り返しです。

青信号で走り出します。ギアは１速2速と順番にシフトアップしていきます。

そしてある程度のスピードになったころ、また信号につかまる。

こんなこと日常茶飯事ですよね。一日のうちに何回あるでしょう。

そのとき、ギアはまた１速まで落ちていきます。

そして、７速から一気に１速にはなりません。

７速から６速、５速と順番に落ちていくんです。

そう、その回数だけこすれあっているのです。

というわけで、ATオイルが汚れるのは当たり前です。

こすれあって出た鉄粉などがスラッジとなって汚れていきます。

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ATF交換なしでも壊れないのは何故か　なんでだろう

実は、AT内では少しずつ発生したスラッジやごみを抱え込んだ状態で安定させているのです。

つまり、良くない状態でもうまく働かせているのです。

昔の機械式ATの場合は分かりませんが、現在の電子式ATの場合は、

電子制御でATが壊れないように自動調整していたのです。

なので、私たちが気づいていないだけで

もしかしたら実はもうクラッチが滑るという

故障の状態になっているのかもしれないのです。

そう、壊れないのではなくて、壊れているのに気づかないだけなのです。

Mobil エンジンオイル モービル1 0W-40 SN 4L [HTRC3]

オイル交換でなぜ壊れるのか

このような状態でATF交換をすると

新油は洗浄能力などが良く、こびりついていたスラッジがとれて、

オイルの中へ浮遊しだしたりします。

また、こびりついていた鉄粉によって均衡していたものが

それがなくなることでスカスカになって、、、、

滑る　　　ということが発生したりします。

また、こすれて発生した鉄粉などの不純物がオイルの中に多く沈殿しています。

それがATF交換をすると、オイルの中へ舞い上がってしまい、

バルブや油圧経路を詰まらせてしまったりするのです。

そうです。

ATF交換をするから壊れるのではなくて

もうすでに壊れていたATの状態が表面化するというのが正解なんですね。

だから、交換しないでいても、うまくいけば(たいていはうまくいっているようですが)トラブルにはならないのです。

でも本当はトラブルが発生しているのですが。

こう考えると、ATF交換は正しいことだと思います。

キレイなオイルの方が絶対に機械にはよいと思いますから。

エンジンオイルは誰でも交換するでしょう?

でも、交換することでトラブルを表面化させてしまう負の効果があるのです。

だから

ディーラーや整備工場によってはATFの交換をしてくれないのですね。

壊したって思われるのが嫌なんですよね。

それからもう一つ。

ATって大変精密な部分であるため、ホコリやゴミなどは厳禁のようです。

それとオイル交換も、オイルの温度を高くしてやらなくてはならない

などの技術や設備が要求されるようです。

これも交換してくれない原因の一つでしょうね。

結論です。今回、ATF交換を私はしないことに決めました

結局どうなのよ

これはオーナーの考え方と車の状態によると思います。

たとえば私は今回の車検時に交換しようかなと思っていました。

でも「交換する必要はない」と決めました。

まず、現在の走行距離が4万キロ。

あと何年乗るか、何キロ走るかを考えると、10万キロも走らずに乗り換えそうだからです。

もし交換するなら今だと思います。
でもそれは10万キロ以上乗り続ける場合に必要なことだと思うのです。

とは言いながら、最近の車なら10万km以上交換しなくても、何の問題もないことが多いようです。

ATFに関しても防錆剤や洗浄剤といった添加剤が入っていますから

劣化も抑えられ、長期間の使用が可能なようになっているようです。

交換しないデメリットは、少し燃費が悪くなる、変速時のショックが大きくなる、などがあげられます。

でも、それらを治すためにATFの交換して、結果としてATが故障して修理費用がかかることのほうが損失は大きいと考えられます。
だってATの修理となったら50万くらいはかかるのではないでしょうか。
そうなら、何もしないほうが安全です。

話は変わりますが、

10万キロ走ったベンツなどの高級車を安いからと買ったときに

運悪くATの故障が発覚したら。

おそらく、手放しますよね。修理費が高いですから。

外車の中古車が嫌われる理由のひとつかも。

では、私の決めた交換の目安です

その車を10万キロ以上乗り続けようと考えているのなら

5万キロで1回、10万キロで1回、それぞれATF交換をする

10万キロまで維持しない予定なら無交換で行く

これでいいのではないでしょうか。

しかし、これで程度の悪い低年式中古車が出回ることになるんだなぁと思います。

複雑ですね。

交換を決めた方にご参考です。個人輸入ならこんな値段で一式が買えます。

233ドルって。2017年3月13日　1ドル115円です

ということは　26,795円です。安くないですか?