ブレーキダストの原因と対策。外車のブレーキパッド交換時期、方法、交換工賃と費用などのご紹介
2021/09/09
ブレーキダストの鉄粉でホイールが汚れて困っている人にホイールが汚れない方法をお知らせします
ブレーキダストでホイールが真っ黒。汚れて困っている
街で見かけるメルセデス・ベンツやBMWなどのホイールが見るからに汚く、真っ茶色に汚れているのをよく見かけます。
特にフロントホイールが汚いですね。
実はこれ、ブレーキダストがホイールにくっついた状態なんですね。
もちろん国産車でもある程度はブレーキダストが出ますから汚れてはいるのですが、その度合いが天と地ほどの違いがあります。
国産車でホイールが汚れた車は見たことがないです。(ホイールだけがボディと比べて特別に汚れているという意味で)
汚れの原因 ブレーキダスト
ブレーキの仕組みを簡単に言いますと、タイヤと一緒に回転しているローターというディスクをブレーキパッドで挟んで締め付けることでタイヤ自体を停止させます。
このときにローターやブレーキパッドが削れて飛び散るのですが、
これがブレーキダストです。それが一番近いホイールについてしまうのです。
私のW211もそうですがホイールハウス近くのボディパネルにもこのブレーキダストは付着します
ドイツ車のブレーキパッドはロースチール系と言われる素材が使われていて、その名のとおり金属を多く含んでいます。
結果、ブレーキダストはローターとブレーキパッドが削れてできる鉄粉ということになります。
ですから時間がたって錆びると赤茶色になっていくのです。
それから怖いのは鉄粉だけに、実はホイールやボディに刺さっているということです。このため洗っても落ちないとよく言われていますね。
国産車は ブレーキパッドの材質にNAO(ナオ)材と呼ばれるスチール繊維(鉄)を含まないノンアスベスト材が使われています
NAO(ナオ)材の性質としてブレーキ鳴きが少ない、ダストが少ない、があります。ただし、絶対的な効きの強さや、摩擦による高温についても限界があります。
ドイツ車に使われるロースチール材はNAO材よりも効きと耐熱性が良いのです。
反面NAO(ナオ)材よりもブレーキ鳴きが多い、ダストが多い、ローター攻撃性が高いという性質があります
ローター攻撃性と言うのはローターを削る度合いのことです。 私も最初は変な言い方だと思いました。
ちなみにサーキットではその上のハイスチール材が使われています。ロースチール材よりよく効くのでしょうね。鉄分がもっと多いのでしょうけれどレーシングカーでホイールが汚れるとかどうでもいいでしょうからね。
ドイツ車の強力なブレーキ
ベンツ車のブレーキはよく効く、ということを聞いたことはありませんか。
私も乗っていて思いますが実際によく効きます。
低速からのブレーキだと効きすぎて、カックンブレーキになってしまい扱いづらいと感じるほどです。
アメリカのアマゾンでブレーキパッドを買った時に読んだレビューではこのカックンのことをbite 噛むと言うふうに表現されていました。やはりアメリカでも同じ感じなのでしょうね。
なぜ、このように国産車よりよく効くブレーキになっているかというと、お国柄の違い、ドイツの有名な速度無制限の区間もあるアウトバーンを走ることを考えられて作られているからなのです。
アウトバーンは非常時には戦闘機の滑走路として使えるようにと考えて作られたそうですが、そのためスピードが出しやすい道路になっています。
一部の制限速度設定区間以外はどの車も自分の走れる速度まで出して走っているようです。すごいですね。
そんな道路があるから逆に200km/hでも安心して走れるような性能の車が求められ、開発されていったのでしょう。メルセデス・ベンツやBMWはその筆頭ですね。
そして、それだけの高速で走るためには、その速度に応じたブレーキが当然に必要になります。
200km/hからのパニックブレーキでも確実に止まれる性能が必要なのです。
一方、日本の高速道路は最高速度が100km/hです。基本的には100km/hから止まれる性能のブレーキでよいということになりますね。
日本で乗る場合にベンツやBMWのブレーキはオーバークオリティということになると思います。
ブレーキダスト対策
ではブレーキダストの対策です。
2つあると思います。1つは簡単に掃除をする方法。もう一つはブレーキダスト自体を出なくする方法です。
私は最初ホイールコーティングで汚れをつかなくしようとしました。
コレ
効果は確かにありました。ブレーキダストが着くのは同じなのですがウエスで軽く拭くだけでサッと取れました。
でも取れやすいと言うだけでホイールが汚れるのは同じです。 見た目は何も変わりません。
簡単なのですが、やはりコーティング作業が面倒でした。この商品、説明書に「吸い込まないでください」なんて怖いことが書いてあったのもイヤ気を起こさせました。
それよりもかえってボディに付着するブレーキダストが気になりました。
今回はブレーキダストを出なくする方法を書きたいと思います。
簡単です! 自分ではできませんがブレーキパッドを交換すればよいのです
ただし!!!!!!!
低ダストブレーキパッド
思い出してください、ベンツはブレーキがよく効くようにわざと鉄分を含んだブレーキパッドを使っていましたね?
ブレーキダスト、鉄粉を出さないと言う事は鉄分を含まないと言うことです。
ということは、、、、、、、
汚れないブレーキパッドは効かないブレーキパッド?????
と言うことになりますよね。
ホイールの汚れは嫌だけどブレーキ性能が落ちるのはもっと心配。
当然だと思います。命を乗せて走っているのですから安全性は絶対大事です。
でも私も汚れにくいブレーキパッドに交換していますし、多くの人が実際に交換しています。
みんな危険を承知で交換しているのでしょうか?
私の考えをお話ししますね。
まず第一点。ブレーキダストの少ないものでも制動力に問題はない商品がある。
というか、ベンツやBMWの交換を前提にしているのならパッドメーカーもそこは考えています。
純正よりもよく効くとは言わないまでも制動力を自慢した商品ばかりです。
次に、純正ほどの制動力は要らないだろうと思っているから。
先に書きましたがドイツ車のブレーキは200km/hで走るアウトバーンに対応する制動能力を持っています。それは素晴らしいのですが、日本ではそこまでの性能は不要と思うのです。
もちろん人によるでしょうけど、私の場合、高速道路には一年に数えるほどしか乗らないですし、乗ったとしてもそんなにスピードは出さないです。(速度は秘密です)
もうね、国産レベルの制動力で十分なのですね。
私はブレーキパッドを交換しましたが、それでも国産よりはよく効くと感じていますよ。
唯一経験していないのは、高速からのパニックブレーキです。
一気に40km/hくらいブレーキングで落としたことはありますが、その時でも「よく効く」というのが感想です。
実際 どれくらい汚れないのか
私の経験でしかお話しできませんが、私の場合は国産車と同じと言えますね。
私が選んだのは「Akebono EURO」というパッドです。
日本の曙ブレーキ工業のアメリカ現地法人Akebono breake corporationがヨーロッパ車向けに現地で製造販売しているパッドです。
ちなみに国内販売はしていません。すごく良い商品なので日本国内でも販売して欲しいです。
これを選んだ理由は電車のブレーキも作っているブレーキの老舗メーカーであることと、マクラーレンメルセデスのサプライヤであることからでした。
ベンツにも関係が深いと勝手に想像して、フィットするんだろうなと勝手に思ったからでした。
もちろん決める前にアメリカ・アマゾンのレビューを全部読みました。
英語ですので完璧には理解できませんでしたが、性能に否定的なレビューは1件もありませんでした。
唯一、前後を間違えて注文してしまったというのがあったくらいです。
だいたいが「鳴かない」「ホイールがクリーン」という良い評価ばかりでした。
それから私も感じているのですが、扱いやすくなりまったというのがあります。先に書いた「bite 噛む」ようなカックンがなくなったというものです。
また私同様サンデードライバーなのでそんな乗り方でのレビューであるというのがほとんどでした。
私はメチャ満足しています。ホイールが黒くなることは全くなくなりましたから。
ローター攻撃性も低いので出ているダストはセラミック粉なのでしょう。
もう一つうれしいのはローターも長持ちするという経済性です。
汚れたとしても、洗車後キラキラだったホイールがくすむ程度です。
低ダストブレーキパッドのご紹介
どんな種類があるのか 私が調べて知っているものをご紹介します。
ATE(アーテ) 1906年にシュツットガルトで創業したブレーキシステムの専門メーカー セラミックパッド
DIXCEL(ディクセル) ブレーキパッドやブレーキディスクなど、ブレーキパーツを専門に販売・企画・開発
DIXCEL ( ディクセル ) ブレーキパッド【M type】(フロント用) BMW MINI R50/52/53 M-1213984
クランツ GIGA(ジガ)シリーズ、STOLZ(ストルツ)
KRANZ GIGA’s GIGA ブレーキパッド GF345 (ベンツ w212 sedan/wagon/E550 BLUE アヴァン ) G345
Project MU(プロジェクト・ミュー) ブレーキパーツの総合メーカー EURO ECO
どのメーカーも同じように 「ブレーキダストの低減」 ブレーキ鳴きを抑える ローター攻撃性の低減 純正に劣らない制動力 をうたっています
この他にもあると思います。 気に入るものを選んでくださいね。
ブレーキパッドの交換工賃 費用
低ダストブレーキパッドの価格、工賃
Cクラスの正規ディーラーでの部品代と工賃は、前輪ブレーキパッド交換で合計5万円程度みたいですね。
後輪だともう少し安くなるようです。
一般の整備工場で交換する場合の工賃はもっと安くなります。でもピンキリなのでおいくらとは一概には言えません。半額から8割程度だと思います。私は交換工賃として前後とも7500円の請求でした。
パッドの価格ですが、私のAkebono Euro は個人輸入しましたので
輸送費含め前後輪とも、70ドルくらいでした。
「安っ」と思ったのを覚えています。車の部品って関税かからないんですね。初めて知りました。
ドイツ車、ベンツは整備性もよく考えられていてブレーキパッドの交換もしやすいように設計されているようです。なので自分で交換する人も結構います。私は無理です。
ただし保安部品なので他人のを交換する場合は整備資格が必要のようです。
私はなによりも間違った取り付け方で事故でも起こしたら大変だと思ってます。それとそう何回も交換しないので自分で覚えても仕方ないと考えています。
それから私のW211にはついていないのですが、SBCという機構がついている型があります。これがついているとベンツ専用のDAS Xentryという診断機がないと交換作業ができないらしいです。
まずはお目当ての整備工場へベンツのブレーキパッド交換できるか聞いてみることですね。
ローターもありますよ。
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