外車のクーラントの秘密! ベンツ、車の冷却水 LLC は絶対に純正ですか ? !
2017/01/09
メルセデスベンツの冷却水は純正じゃないとダメですか?
先月に2回目のクーラント交換をしました。
2年ごとに交換していますが、今回も純正を持ち込んで交換してもらいました。
私は最初から純正を入れようと決めているのですが、ちょっと調べてみることにしました。
いつもの工場で聞くと、ベンツに日本車用クーラントを入れると故障することがあると言います。
オーバーヒートする、ラジエター液が漏れる、液量センサが壊れる、ウォーターポンプが壊れるなどなど。
いろんなサイトを見ていても同じようなことが書かれているのが見つかりますね。
いったい何が違うのでしょうか。
ベンツの冷却水 性能の違い 成分の違い
クーラントの性能を見てみます。
ドイツ車のクーラントは日本車用に比べて、
温度が早く上がりやすく、かつ、冷めやすい性質を持っているそうです。
それは何故かというと
ドイツは日本ほど暑くないので、ドイツ車の冷却システムは日本車ほど強力ではないようです。
なので車体に対してのラジエータが小さいらしく、その分、
熱交換率の良いクーラントを使用しなければならないのだそうです。
その冷却システムに日本車用のクーラントを入れると、
なかなか冷えないのでオーバーヒートをおこしてしまうのです。
ではその性能差を出すために、成分的にどのような違いがあるのでしょうか。
私が調べましたところ
純正クーラントはプロピレングリコール(PG)が主成分
ヨーロッパは環境に配慮して「リン」の使用が認められておらず、リン酸/ケイ素を含んでいない。
ノンアミンタイプ(発ガン性の可能性がないもの)
ノンアミンタイプの防錆剤とオーバーヒート防止剤(成分不明)
といった違いがあることが分かりました。
もっとも、ノンアミンタイプに対してアミンタイプ(発ガンの可能性がある。ヨーロッパでは禁止の国が多い)がありますが、今は全メーカーの純正LLCはノンアミンになっています。
でも自動車メーカー以外のLLCにはまだ両方あるようで。
これを混ぜると、、、、
エンジンのアルミブロックを浸食、LLC自体が変質してダメになってしまう、ウォーターポンプのシール材が腐食、沈殿が発生などなどのトラブルが。
結論なんですが、先に書いた成分や性能を満たすのであれば純正以外でもOKではないでしょうか。
実際オートバ○クスなんかでは「輸入車用」というのが売っているそうですから。
しかし心配ならやはり「純正」にしておくのが安全・安心ではないでしょうか。
これが私の結論です。
しかし、2年毎に交換することが大事だと思います。
クーラントの役割はエンジンを冷却するだけではなく、、、、、
これはまたの機会に書きますね。
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Comment
日本で使用されるエチレングリコールとプロピレングリコールではラジエータを加えた放熱効率はほぼ同一です。それは循環する管内熱伝達率より圧倒的にラジエータから放熱する空気側の熱伝達率が小さいからです。欧州でプロピレングリコールが用いられる理由は急性毒性が低いためです。
防錆添加剤が異なるのは欧州では硬水だからです。軟水である日本ではキレートとしてオルトリン酸塩が用いられますが、硬水だとリン酸カルシウムの沈殿物をつくってしまい、リン酸カルシウムの付着によるトラブルや防錆作用の低下です。尚、耐アルミに対する腐食性は関係ありません。ラジエータはかなり昔からオールアルミ化されており、国によってもそれは変わりません。
但し、その他、消泡剤等助剤があり、詳細な成分は非公開なので、私も混ぜないことは大賛成です。
以上、長文失礼しました。
詳細な説明ありがとうございました。私の浅知恵が恥ずかしいです。
これからもご指導をお願いします。